長野県松本市蟻ヶ崎。功徳宝山良忠院。元浄土宗。現在は曹洞宗。浄土宗三祖良忠が信州善光寺参詣の折、念仏を弘通ぐずうし、延応元年(一二三九)開山。明治の廃仏毀釈で廃寺となるが、明治四〇年代に復興。本尊は薬師如来。また、一説によると、良忠がしばらく住した草庵であったところを長禄年間(一四五七—一四六一)生安という僧が、良忠の遺跡として住した。天文二二年(一五三三)教蓮社浄誉順故が再興。
【資料】『蓮門精舎旧詞』二六
【執筆者:荻須眞教】