じょうどしゅうぎょうじゃよういもんどう/浄土宗行者用意問答
一巻。良忠述。正嘉二年(一二五八)九月二一日成立。浄土宗の行者が日常心得るべき点一七箇条を挙げ、二二の問答体によって解説する。そのため『十七箇条用意問答』ともいう。本書は良忠が下総在住時代に荒見弥四郎という在俗の信者のために著したとされ、和文体によって書かれている。内容としては、一向称名の行者振舞の事・念仏三心の事・自力他力の事・口称の時数とる事・造罪念仏の事・造罪往生の事・俗人死去の時出家させる事などが示されている。
【所収】浄全一〇
【参照項目】➡念仏行者用心
【執筆者:沼倉雄人】