正受院
提供: 新纂浄土宗大辞典
しょうじゅいん/正受院
東京都北区滝野川。思惟山(浄業)三昧寺。滝野川寺ともいう。通称、滝不動、赤ちゃん寺。東京教区№二〇九。『浄土宗寺院由緒書』では開山を信蓮社大誉とする。弘治年間(一五五五—一五五八)、学仙房という不動尊の法を修する僧が霊夢を得て大和(奈良県)から来てこの地の滝(不動の滝)の傍らに庵を結び、当寺を草創した。その年に石神井川の洪水があり、水中より不動の霊像(滝不動尊)を得て安置した。
【資料】『浄土宗寺院由緒書』下(『増上寺史料集』七)、『新編武蔵国風土記稿』一八(『大日本地誌大系』七『新編武蔵国風土記稿』一、雄山閣、一九九六)、『江戸名所図会』五(『新訂江戸名所図会』五、ちくま学芸文庫、一九九七)
【参考】『東京市史稿』宗教篇第二(東京市、一九三六)
【執筆者:原口弘之】