法然の御忌にあたり行われている行事。文化三年(一八〇六)の『御忌勧誘記』には、六〇〇回忌に向けて、毎年各家ごとに御忌を勤めるようにとの勧めに応じて行われるようになったとある。地域ごとに一月二五日の忌日の前に檀信徒の家々を回り、『御忌勧誘記』に示される一枚起請文・摂益文・念仏一会・総回向偈の次第にもとづいて勤められる。
【執筆者:大澤亮我】