大鏡寺
提供: 新纂浄土宗大辞典
だいきょうじ/大鏡寺
大阪府吹田市五月が丘南。明耀山来迎院。大阪教区№二三〇。文禄二年(一五九三)深蓮社心誉伝公により、大阪天満東寺町に開創された。もと、明星山来迎院円照寺と号したが、二世求願のとき本堂を建立し、百万遍知恩寺三三世幡随意から明耀山の額を賜った。また、慶長一八年(一六一三)九州巡錫の途次に立ち寄った幡随意から大円鏡寺の自筆の額を賜ったことにより、寺号も改めた。天保五年(一八三四)、同八年両度の火災により焼失したが、のちに再建。昭和二〇年(一九四五)戦災により被災し、同三五年現在地に移転した。大坂円光大師二十五霊場第五番、大坂四十八箇寺阿弥陀巡礼第六番、大坂三十三観音札所第六番。
【資料】『浄土宗寺院由緒書』上(『増上寺史料集』五)、『小石川伝通院志』(浄全一九)、『大阪府全志』二
【執筆者:藤野立徳】