1如来が入る禅定のこと。『無量寿如来会』には「世尊、今は大寂定に入り、如来の行を行じたもう」(浄全一・一四三下/正蔵一一・九二中)とあり、釈尊は浄土の法門を説くにあたり、この禅定に入っていたことが記されている。2般涅槃はつねはんのこと。『北本涅槃経』には「我れこの沙羅双樹の間において大寂定に入る。大寂定とは名づけて大涅槃なり」(正蔵一二・五四五上)とあり、大寂定とは般涅槃のこととされる。
【参照項目】➡涅槃、無余涅槃・有余涅槃
【執筆者:石田一裕】