ぶっしょうまい/仏餉米
寺院の本尊などに献ずる米。仏供米ともいう。寺の仏事において檀徒がその家々に応じた量の米を「仏餉袋」などに入れて納めるもので、お布施としての意味を持ち、寺院への寄進の一形態である。「餉」という文字は「乾飯」といい、旅などに出かける際の携帯用の食料(弁当)を意味していた。仏餉は仏飯ともいい、熟飯を供えるが、ときに洗米を代用することもあり、ここでいう仏餉米は洗米をしないものをいう。古くは『延喜式』二六主税の条に「仏聖料」(仏餉の誤りと指摘あり)の記述がみられる。
【参照項目】➡仏飯
【執筆者:八橋俊洋】