一巻。『浄土安心相伝五重之内口伝指南』『浄土五重口伝指南目録』ともいう。聖冏撰。五重相伝の口伝を箇条にまとめた書。応永一一年(一四〇四)九月一四日、聖冏六三歳のときの奥書を持つ。内題に「浄土宗安心相伝五重之内口伝指南」とあり、初重から第五重までの伝目が記されている。弟子である聖聡に浄土宗の法脈を伝える五重相伝の指南書として目録の形で授けた。
【所収】『伝灯輯要』上
【参照項目】➡五十五箇条口伝
【執筆者:東海林良昌】