柴田玄鳳編。昭和一〇年(一九三五)四月、三上人遠忌事務局刊。本書は聖光と源智の七〇〇回忌、良忠の六五〇回忌にあたり出版されたもの。小西存祐「鎮西国師に就て」、石橋誡道「勢観上人に就て」、恵谷隆戒「記主禅師に就て」の三篇の論稿と、付録として三谷光順「三上人年譜」が掲載されている。内容は伝記・事績が中心に述べられ、三上人を研究するうえでの基礎的な資料となっている。
【執筆者:沼倉雄人】