ナーランダ学園
提供: 新纂浄土宗大辞典
ナーランダがくえん/ナーランダ学園
福岡市博多区須崎町。昭和四年(一九二九)五月、福岡市下洲崎町(現・同市博多区須崎町)の多福庵(現・多福寺)住職新森貫瑞(一九〇五—一九六三)により開設された幼児教育施設。福岡県における幼児育成のための施設受け入れ体制の拡充および地域住民の福祉ニーズの充足に貢献。戦前期に深刻化していた児童問題(貧児・孤児・棄児・被虐待児等)に対応するため、育児部・乳児部・幼稚部・母子ホームの四部門を設け、保護に取り組んだ。同三六年、宗教法人多福寺ナーランダ保育園設置経営の認可を受け現在に至る。
【参考】長谷川匡俊『近代浄土宗の社会事業—人とその実践』(相川書房、一九九四)
【執筆者:丹羽信誠】