浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0440A01: | に聞食さんに。念佛僻事にてありけり。今はな申そ |
J16_0440A02: | と仰らるる事はよも候はじ。さらざらん人は。いか |
J16_0440A03: | に申とも思とも。無益の事にてこそ候はんずれ已上取詮 |
J16_0440A04: | ●信中未撿語燈錄ニハ信仲ニ作レリ又糅鈔ニ專修淨業文敏中侍郞カ作トアリ |
J16_0440A05: | ●御上京ノ時トハ建久六年二月將軍家賴朝上洛ニ供 |
J16_0440A06: | 奉セシ時ナリ●百人ハ百人ナカラトハ禮讃云若能 |
J16_0440A07: | 如上念念相續畢命爲期者十即十生百即百生乃至 |
J16_0440A08: | 修雜不至心者千中無一●信中專修淨業文未考 |
J16_0440A09: | ●五種專修正行ハ疏及選擇集等ニ出ツ●書經康王 |
J16_0440A10: | 之誥云有熊羆之士不二心之臣詩經文王云上帝 |
J16_0440A11: | 臨女無貳爾心●凡傳善導者十二家アリ |
J16_0440A12: | 未言姓氏遵式ノ西方略傳用欽ノ白蓮記等ミナ |
J16_0440A13: | 彌陀ノ化身ト云但少康ノ瑞應傳ニハ姓朱泗州人也 |
J16_0440A14: | トイヘリ |
J16_0440A15: | しかるに翌年四月廿五日に。信濃前司于時山城民部太夫行光が |
J16_0440A16: | 奉行にて。くださるる御敎書云。津戸郷内建立念佛 |
J16_0440B17: | 所。令居住一向專修輩之由。所聞食也。彼宗 |
J16_0440B18: | 之子細爲有御尋。爲宗之輩一兩人。早可被召 |
J16_0440B19: | 進之狀。依仰執達如件云云仍同月廿八日。淨勝房。 |
J16_0440B20: | 唯願房等の。念佛者をあひ具して 法華堂の前の。 |
J16_0440B21: | 二棟の御所と號する。南向の廣廂に參候す。重重の |
J16_0440B22: | 御尋につきて。津戸三郞は。上人御返事の趣を。そ |
J16_0440B23: | らにうかへて。用意したる事なれは。とどこほりな |
J16_0440B24: | く申入けるに。淨勝房等の念佛者は。年來所學の道 |
J16_0440B25: | なれは。法藏比丘因位の昔より。彌陀如來成佛の今 |
J16_0440B26: | に至るまで。凡夫往生のみちくらからす述申けれ |
J16_0440B27: | ば。面面に立申むね。ことごとく聞食ひらかれける |
J16_0440B28: | によりて。專修の行にをいては。子細あるへから |
J16_0440B29: | す。もとのごとくつとめ行へきよし。仰出されしの |
J16_0440B30: | ちは。いよいよ念佛の行をこたりなかりしかば。建 |
J16_0440B31: | 保七年正月。右府薨逝のとき。二品禪尼の御はから |
J16_0440B32: | ひとして。かの御骨を此所にわたしたてまつられけ |
J16_0440B33: | れは。偏にかの御菩提をそ。とふらひ申ける。 |