浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J16_0439A01: | は百人ながら往生し。雜修の者は。千人が中にわづ |
J16_0439A02: | かに一二人ありといへる也。唐土に又信中と申者。 |
J16_0439A03: | この旨をしるして。專修淨業文と云文を作て。唐土 |
J16_0439A04: | の諸人を勸たり。專修につゐて。五種の專修正行と |
J16_0439A05: | 云ことあり。此五種の正行につゐて。又正助二行を |
J16_0439A06: | わかてり。正業と云は。五種の中の第四の念佛な |
J16_0439A07: | り。助業と云は。その外の四の行なり。今决定して |
J16_0439A08: | 淨土に往生せんと思はは。專雜二種の中には。專修 |
J16_0439A09: | のをしへによりて。一向に念佛すべし。正助二業の |
J16_0439A10: | 中には。正業の勸によりて。二心なくただ第四の稱名 |
J16_0439A11: | 念佛をすへしと申候しかば。くはしき旨。ふかき心を |
J16_0439A12: | はしり候はす。さては念佛はめてたき事にこそあな |
J16_0439A13: | れと信じて。申候ばかりに候。件の善導和尚と申人 |
J16_0439A14: | は。氏ある人にも候はす。阿彌陀佛の化身にておは |
J16_0439A15: | しまし候なれは。をしへすすめさせ給はんこと。よ |
J16_0439A16: | も僻事にては候はじと。ふかく信しまいらせて。念 |
J16_0439A17: | 佛は仕候なり。そのつくらせ給て候なる文共多く候 |
J16_0439B18: | なれとも。文字もしり候はぬものにて候へは。ただ |
J16_0439B19: | 心計を聞候て。後生やたすかり候。往生やし候と |
J16_0439B20: | て。申候程に。ちかきものとも。見うらやみ候て。 |
J16_0439B21: | 少少申者とも候なりと。これら程に申させ給べし。 |
J16_0439B22: | 中中くはしく申させ給はは。あやまちもありなんど |
J16_0439B23: | して。あしき事もこそ候へ。樣樣に難答をしるして |
J16_0439B24: | と候へとも。時にのそみては。いかなる詞どもか候 |
J16_0439B25: | はんずらんに。書てまいらせて候はんも。あしく候 |
J16_0439B26: | ぬへく候。ただよくよく御はからひ候て。早晩よき |
J16_0439B27: | 樣にこそ。はからはせ給はめ。又念佛申すへからす |
J16_0439B28: | と仰られて候とも。往生に志あらん人は。それによ |
J16_0439B29: | り候まじ。念佛いよいよ申せと仰られ候とも。道心 |
J16_0439B30: | なからんものは。それにより候まし。とかくにつけ |
J16_0439B31: | て。いたく思食事候まし。いかならんにつけても。 |
J16_0439B32: | このたひ往生しなんと。人をはしらす。御身にかき |
J16_0439B33: | りては思食へし。殿は道理ふかくしりて。僻事はお |
J16_0439B34: | はしまさぬことにて候と申あひて候へは。これら程 |