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J2310 円光大師行状画図翼賛 円智・義山 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J16_0485A01: ●諸人ノ名字ヲ注記シタルヲ交名ト云フナリ●法
J16_0485A02: 蓮房ノ傳第四十三卷ニ見ユ凡此交名三日ヲ經テ記
J16_0485A03: ス來ルニ隨ヒ名告ニ任セテ注シケレハニヤ正本ノ
J16_0485A04: 交名一手ノ執筆ニアラスサレハ制誡ノ條條ハ信空
J16_0485A05: 執筆セラレ交名ヲ連署スル事ハ人人ノ自筆或ハ當
J16_0485A06: 座ノ傍人無筆ノ人ニ代テ書シト見エタリ正本ノ交
J16_0485A07: 名文字筆畫ノ正シカラサルカ往往ナルハ是故ナル
J16_0485A08: ヘシ或宗派云於二尊院制條御製作信空湛空等
J16_0485A09: 於上人御前同心之趣各以自筆錄法名略書九卷
J16_0485A10: 傳ニ彼正文ステニ月輪殿ニ進シヲカルト云云今二尊
J16_0485A11: 院ニ在テ予モ亦拜見シキ又南都ヘモ送ラレケルニ
J16_0485A12: ヤ興福寺ノ中院ノ屋ニ今ニ現存セリトソ寺僧知足房某
J16_0485A13: 傳説セラル
J16_0485A14: 又座主に進ぜらるる起請文云。近日の風聞にいはく
J16_0485A15: 源空偏に念佛の敎をすすめて。餘の敎法をそしる。
J16_0485A16: 諸宗これによりて凌夷し。諸行これによりて滅亡
J16_0485A17: す。云云この旨を傳聞に心神驚怖す。つゐに縡山門に
J16_0485B18: きこえ。議衆徒に及て。炳誡を加べきよし貫首へ申
J16_0485B19: 送られ畢。此條一には衆勘ををそれ。一には衆恩を
J16_0485B20: よろこぶ。おそるるところは。貧道の身をもちて。
J16_0485B21: 忽に山洛のいきとふりにをよぶ。喜ところは。謗法
J16_0485B22: の名をけして。ながく花夷の謗をととめむもし衆
J16_0485B23: 徒の糺斷にあらすは。爭貧道の愁歎をやすめんや。
J16_0485B24: 凡彌陀の本願云。唯除五逆誹謗正法と。念佛をすす
J16_0485B25: めん輩。むしろ正法をそしらんや。僻説をもて弘通
J16_0485B26: し。虚誕をもて披露せは。尤糺斷あるへし。炳誡あ
J16_0485B27: るへし。望ところなり。ねがふ所なり。此等の子
J16_0485B28: 細。先年沙汰の時起請を進畢。其後いまだ變せず。
J16_0485B29: かさねて陳ずるにあたはずといへとも。嚴誡すでに
J16_0485B30: 重疊のあひだ。誓狀又再三にをよぶ。上件の子細。
J16_0485B31: 一事一言。虚言をもちて會釋をまうけは。毎日七萬
J16_0485B32: 遍の念佛。むなしく其利をうしなひ三途に墮在し
J16_0485B33: て。現當二世の依身つねに重苦に沈てながく楚毒を
J16_0485B34: うけん。伏乞當寺の諸尊。滿山の護法。證明知見し

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