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J2310 円光大師行状画図翼賛 円智・義山 画像

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巻_頁段行 本文
J16_0391A01: ナルヘシ邊鄙ハカタ田舍ノ賤シキ所ナリ第二卷ニ
J16_0391A02: 見エタリ●二位禪尼ハ賴朝卿ノ御臺所尼將軍ト申
J16_0391A03: セシ是ナリ●御返事九卷傳ニ鎌倉ノ二位家ヨリ
J16_0391A04: 條條尋申サレケルニツキテ上人御返事ノ趣此狀
J16_0391A05: 津戸三郞ニツカハス御返事此ノ次上ニ載タリニ違セサル間シゲキニヨリテコ
J16_0391A06: レヲノセス但彼狀ノ中ニ云トアテ其要ハカリヲ記
J16_0391A07: ス今此御返事ト九卷傳津戸ヘノ御返事ト殊更ニ
J16_0391A08: 挍合スルニ其詞少異ナレト義意全同シ若事ヲ擧
J16_0391A09: タルハ具畧互ニ不同ナリ●觀念法門ニ五種ノ增上
J16_0391A10: 縁ヲ明ス於中前三ハ現益後二ハ當益ナリ●按ス
J16_0391A11: ルニ此比持經者ト號シテ世ニ法華讀誦ノ人多カリ
J16_0391A12: 次上ノ卷ニ注シヌ又念佛ノ法門時ニ始テ盛ナリ各縁ニ隨テ
J16_0391A13: 自宗ヲ執シ他法ヲ妨ケレハ念佛ヲ申トトムル輩ノ
J16_0391A14: 世ニ多カリシト聞ユサレハ建保ニ津戸カ讒口ニ陷
J16_0391A15: 入ントシ第廿八卷文曆ニ專修停廢第四十二ノ沙汰ニ及テ兩徒
J16_0391A16: ノ諍論此時ニキシリアヘリ東鑑ニ建保元年正月廿
J16_0391A17: 三日淨遍僧都禪林寺淨蓮房走湯山僧等召ニ依テ宮中ニ參ス
J16_0391B18: 御所ニ於テ法華淨土ノ兩宗ノ旨趣御談義ニ及フ
J16_0391B19: 此ノ時和田新兵衛ノ尉僧都ニ逢テ出家スナトアリ其後正嘉ノ比日蓮持經ヲ
J16_0391B20: 勸メ寳治以後弘安ニ及テ良忠念佛ヲ弘ム法華淨土
J16_0391B21: ノ兩宗相次テ此地ニ盛ナリキ
J16_0391B22: 一異解の人の。餘の善根を修せんに御助成有て。思
J16_0391B23: 食べき樣はわれは。これ一向專修にて。决定往生
J16_0391B24: すべき身なり。他人のとをき道を。わが近き道に
J16_0391B25: 結縁せさせんとおぼしめさは。專修をさまたげ候
J16_0391B26: はず。
J16_0391B27: 一この世のいのりに。念佛の外に。佛にも神にも申
J16_0391B28: し。經をよみかき。佛をつくらんは。專修をさふ
J16_0391B29: る行にては候べからず。
J16_0391B30: ●念佛ハ一大事ノ出離ノ爲ニ用ヘシ此世ノ祈ニモ
J16_0391B31: 利益ハ多カレド纔ノ世ノハカリ事ニハ無下ニ本意
J16_0391B32: ナシソレソレニ主トル御法ノイカ程モアルヲ縁ニ
J16_0391B33: 隨テ行ヘキナリ然ニ君達ナトノ御祈現世後生ノ祈
J16_0391B34: ニモナトノ給テ念佛目出タキヨシ仰ノアリシハ對

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