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J2310 円光大師行状画図翼賛 円智・義山 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J16_0329A01: 圓光大師行狀畵圖翼贊卷二十一
J16_0329A02:
J16_0329A03: 事義
J16_0329A04:
J16_0329A05: 傳本第二十一
J16_0329A06: 上人つねに仰られける御詞。
J16_0329A07: 上人の給はく。口傳なくして淨土の法門を見るは。
J16_0329A08: 往生の得分を見うしなふなり。其故は極樂の往生は
J16_0329A09: 上は天親龍樹をすすめ。下は末世の凡夫十惡五逆の
J16_0329A10: 罪人まですすめ給へり。しかるをわが身は最下の凡
J16_0329A11: 夫にて。善人をすすめ給へる文を見て。卑下の心を
J16_0329A12: おこして。往生を不定におもひて。順次の往生を得
J16_0329A13: ざるなり。しかれは善人をすすめ給へる所をは善人
J16_0329A14: の分と見。惡人を勸め給へる所をは我分と見て得分
J16_0329A15: にするなり。かくのごとくみさだめぬれば。决定往
J16_0329A16: 生の信心かたまりて。本願に乘じて順次の往生をと
J16_0329A17: ぐるなり。
J16_0329A18: ●口傳ハ只師説ナリ私語密辭ノ類ニハアラス孔安
J16_0329B19: 國カ書經序曰濟南伏生年過九十失其本經口
J16_0329B20: 以傳授進順宗皇帝表云所以知古不可口傳
J16_0329B21: 必憑諸史韓文●漢書ニ卑下士卒
J16_0329B22: 又云。念佛申にはまたく別の樣なし。ただ申せば極
J16_0329B23: 樂へむまると知て。心をいたして申せはまいるなり。
J16_0329B24: 又云。南無阿彌陀佛といふは。別したる事には思べ
J16_0329B25: からず。阿彌陀ほとけ。我をたすけ給へといふこと
J16_0329B26: ばと心得て。心には阿彌陀ほとけ。たすけ給へとお
J16_0329B27: もひて。口には南無阿彌陀佛と唱るを。三心具足の
J16_0329B28: 名號と申なり。
J16_0329B29: 又云。罪は十惡五逆の者。なほむまると信じて。小
J16_0329B30: 罪をもをかさじと思へし。罪人なをむまる。いかに
J16_0329B31: いはんや善人をや。行は一念十念むなしからずと信
J16_0329B32: じて。無間に修すへし。一念なをむまる。いかにい
J16_0329B33: はんや多念をや。
J16_0329B34: 又云。一念十念に往生をすといへばとて。念佛を疎
J16_0329B35: 想に申すは。信が行をさまたぐるなり。念念不捨者

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