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J1440 往生記 源空 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
J09_0848A01: 一誓盡形不臥念佛往生人
J09_0848A02: 二毎年或百日或九十日行念佛往生人
J09_0848A03: 三毎月或七日或六齋行念佛往生人
J09_0848A04: 四毎日行臨終講式念佛往生人
J09_0848A05: 五毎時禮十二光佛念佛往生人
J09_0848A06: 十四在闇室念佛往生人
J09_0848A07: 十五向形像念佛往生人
J09_0848A08: 十六雖不向形像遙向西方念佛往生人
J09_0848A09: 末代の衆生を往生極樂の機にあてて見るに行すくな
J09_0848A10: しとても疑へからす一念十念に足ぬへし罪人なりと
J09_0848A11: ても疑へからす罪根ふかきをもきらはじとの給へ
J09_0848A12: り時くたれりとても疑ふへからず法滅已後の衆生な
J09_0848A13: をもて往生すへし況近來をや我身わろしとても疑へ
J09_0848A14: からす自身はこれ煩惱具足せる凡夫なりとの給へり
J09_0848A15: 十方に淨土多けれと西方を願は十惡五逆の衆生の
J09_0848A16: 生るる故なり諸佛のなかに彌陀に歸し奉るは三念五
J09_0848A17: 念に至るまてみつから來迎し給故なり諸行の中に念
J09_0848B18: 佛を用るはかの佛の本願なる故なり今彌陀の本願
J09_0848B19: に乘して往生しなんに願として成せすと云事あるへ
J09_0848B20: からす本願に乘する事は信心のふかきによるへしう
J09_0848B21: けかたき人身をうけてあひかたき本願にあひてお
J09_0848B22: こしかたき道心を發してはなれかたき輪廻の里をは
J09_0848B23: なれて生れかたき淨土に往生せん事は悅の中の悅な
J09_0848B24: り罪は十惡五逆の者も生すと信して少罪をも犯さし
J09_0848B25: と思へし罪人なをむまる況や善人をや行は一念十念
J09_0848B26: なをむなしからすと信して無間に修すへし一念な
J09_0848B27: を生る況や多念をや阿彌陀佛は不取正覺の言を成就
J09_0848B28: して現に彼國にましませは定て命終の時は來迎し給
J09_0848B29: はん釋尊は善哉我敎に隨て生死を離と知見し給ひ六
J09_0848B30: 方の諸佛は悅哉我證誠を信して不退の淨土に生と悅
J09_0848B31: 給らんと天に仰き地に臥て悅へしこのたひ彌陀の本
J09_0848B32: 願にあふ事を行住坐臥にも報すへしかの佛の恩德を
J09_0848B33: 賴てもなを賴へきは乃至十念の詞信しても猶信すへ
J09_0848B34: きは必得往生の文なり

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