浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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J09_0848A01: | 一誓盡形不臥念佛往生人 |
J09_0848A02: | 二毎年或百日或九十日行念佛往生人 |
J09_0848A03: | 三毎月或七日或六齋行念佛往生人 |
J09_0848A04: | 四毎日行臨終講式念佛往生人 |
J09_0848A05: | 五毎時禮十二光佛念佛往生人 |
J09_0848A06: | 十四在闇室念佛往生人 |
J09_0848A07: | 十五向形像念佛往生人 |
J09_0848A08: | 十六雖不向形像遙向西方念佛往生人 |
J09_0848A09: | 末代の衆生を往生極樂の機にあてて見るに行すくな |
J09_0848A10: | しとても疑へからす一念十念に足ぬへし罪人なりと |
J09_0848A11: | ても疑へからす罪根ふかきをもきらはじとの給へ |
J09_0848A12: | り時くたれりとても疑ふへからず法滅已後の衆生な |
J09_0848A13: | をもて往生すへし況近來をや我身わろしとても疑へ |
J09_0848A14: | からす自身はこれ煩惱具足せる凡夫なりとの給へり |
J09_0848A15: | 十方に淨土多けれと西方を願は十惡五逆の衆生の |
J09_0848A16: | 生るる故なり諸佛のなかに彌陀に歸し奉るは三念五 |
J09_0848A17: | 念に至るまてみつから來迎し給故なり諸行の中に念 |
J09_0848B18: | 佛を用るはかの佛の本願なる故なり今彌陀の本願 |
J09_0848B19: | に乘して往生しなんに願として成せすと云事あるへ |
J09_0848B20: | からす本願に乘する事は信心のふかきによるへしう |
J09_0848B21: | けかたき人身をうけてあひかたき本願にあひてお |
J09_0848B22: | こしかたき道心を發してはなれかたき輪廻の里をは |
J09_0848B23: | なれて生れかたき淨土に往生せん事は悅の中の悅な |
J09_0848B24: | り罪は十惡五逆の者も生すと信して少罪をも犯さし |
J09_0848B25: | と思へし罪人なをむまる況や善人をや行は一念十念 |
J09_0848B26: | なをむなしからすと信して無間に修すへし一念な |
J09_0848B27: | を生る況や多念をや阿彌陀佛は不取正覺の言を成就 |
J09_0848B28: | して現に彼國にましませは定て命終の時は來迎し給 |
J09_0848B29: | はん釋尊は善哉我敎に隨て生死を離と知見し給ひ六 |
J09_0848B30: | 方の諸佛は悅哉我證誠を信して不退の淨土に生と悅 |
J09_0848B31: | 給らんと天に仰き地に臥て悅へしこのたひ彌陀の本 |
J09_0848B32: | 願にあふ事を行住坐臥にも報すへしかの佛の恩德を |
J09_0848B33: | 賴てもなを賴へきは乃至十念の詞信しても猶信すへ |
J09_0848B34: | きは必得往生の文なり |