浄土宗全書を検索する
AND検索:複数の検索語をスペースで区切って入力すると、前後2行中にそれらを全て含む箇所を検索します。
巻_頁段行 | 本文 |
---|---|
J09_0701A01: | 本願に報ひて出世なされて三部經を説き顯し玉ふ然 |
J09_0701A02: | るに此の三部經を弘むる祖師自他の人師あるとき天 |
J09_0701A03: | 台淨影等の師は色色と釋し玉へとも彌陀本願の意に |
J09_0701A04: | 叶はす此の故に阿彌陀如來極樂に在て此を嘆き玉ひ |
J09_0701A05: | 大唐に出現して善導大師と示現し玉ひて本願の正意 |
J09_0701A06: | 三部經の正意を顯し玉ふ也又日本にも空也惠心永觀 |
J09_0701A07: | 等の祖師種種に釋し玉へとも是も正意に叶はす此の |
J09_0701A08: | 故に勢至菩薩日本に示現して願意を顯し玉ふ也元祖 |
J09_0701A09: | 大師歎善導德爲二一には垂迹門二には本地門を |
J09_0701A10: | 立てて垂迹門には凖天台且擧十德本地門とは師 |
J09_0701A11: | は即阿彌陀佛の化身也事出てて在西方略傳仰せ也 |
J09_0701A12: | 漢語燈九卷廿八丁三十一丁○如來出現於五濁等とは法事讃下卷二十一丁此の |
J09_0701A13: | 文は一代聖敎の大意を明し玉ふ也種種の法門を説く |
J09_0701A14: | ことは隨宜方便也○群萠とは春の草の如くに種種有 |
J09_0701A15: | り故に云群萠也○種種法門皆解脱とは正像の時は |
J09_0701A16: | 解脱する者も有るへし今時末代は餘の修行は不叶 |
J09_0701A17: | 故に無過念佛扨此の念佛は末代計りに非す上代 |
J09_0701B18: | 上根の人は尚以の事也是故に天親龍樹等の菩薩又十 |
J09_0701B19: | 四佛國の諸大菩薩も皆悉く生し玉ふ也爾るに世人多 |
J09_0701B20: | く末代下劣の者なるか故に不及是非念佛申すな |
J09_0701B21: | とと思ふこと甚しき誤り也必す必すさは不可思也 |
J09_0701B22: | 扨此念佛には修行の極りと云ふこと無し乃至十念と |
J09_0701B23: | 有るか故に平生より臨終まて申すは仕合者也又臨終 |
J09_0701B24: | に始て申すは不仕合者也是は十念一念にて往生する |
J09_0701B25: | 故なり○難中轉更難とは念佛の行は易行にして餘り |
J09_0701B26: | 易して衆生疑有りて自ら信することも難く敎人信 |
J09_0701B27: | せしむること尚以て難き也故に阿彌陀經には難信之 |
J09_0701B28: | 法大經には難中之難無過此難と説けりされとも人 |
J09_0701B29: | 非木石勸むれは亦信する者なり先師は聞證上人の義也行狀記十丁 |
J09_0701B30: | 就難信之機其二類を出せり一無智凡愚曾無善本 |
J09_0701B31: | 宿業未滅不知彌陀願攝佛力難思故に不能信也 |
J09_0701B32: | 二有智解行執自解行不怖生死妄輕淨土無 |
J09_0701B33: | 信願力委く彼の記に釋あり披閲し翫味すへし |
J09_0701B34: | ○釋尊出世の本懷とは前に云ふか如く世尊大悲の本 |