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観経疏楷定記

提供: 新纂浄土宗大辞典

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かんぎょうしょかいじょうき/観経疏楷定記

三六巻。『楷定記』『出海記』ともいう。顕意けんに述。善導観経疏』の注釈書。西山流深草義の「二尊二教、二教一致」を基本的立場とし、膨大な文献を参照しつつ「自力行門・仏力観門願力念仏」の三重名目によって善導観経疏』を詳細に解釈している。寛永一七年(一六四〇)古活字版、寛文四年(一六六四)板本の他、わずかに古写本も残る。江戸時代には、愚翁、行空、寂翁、哲空、見翁、大光ら深草派檀林住持によって盛んに講義されたため、多数の講録や末鈔がある。


【所収】西全五・六、仏全五八・五九


【執筆者:稲田廣演】