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良源

提供: 新纂浄土宗大辞典

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りょうげん/良源

延喜一二年(九一二)—永観三年(九八五)一月三日。諱号は慈恵じえ大師。元三がんざん大師とも呼ばれる。第一八代天台座主で比叡山中興の祖。近江国浅井郡(滋賀県長浜市)の人。応和の宗論(応和三年〔九六三〕)で南都の学僧を論破して以降、頭角を現す。承平五年(九三五)の大火により焼失した比叡山伽藍の復興と「二十六箇条起請」の制定を行い、山内の規律の維持をはかった。浄土教系の著書に『極楽浄土九品往生義』などがある。その門弟は多く、後に『往生要集』を記す源信もその一人である。


【参考】平林盛得『人物叢書 良源』(吉川弘文館、一九七六)、章輝玉・石田瑞麿『浄土仏教の思想』六「新羅の浄土教 空也・良源・源信・良忍」(講談社、一九九二)


【参照項目】➡元三大師


【執筆者:和田典善】