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緋衣

提供: 新纂浄土宗大辞典

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ひえ/緋衣

緋色の衣。緋染めの法衣で「ひごろも」「ひのころも」ともいう。『啓蒙随録』二には、「緋衣 法親王僧正、勅許の服なり」(二七オ)とあり、もと官服の色制であったものが僧服に取り入れられたもので、功労があった僧が朝廷より賜るものであった。緋衣ははじめ紫衣の下位に置かれていたが、これに類似した赤衣・紅衣を法親王等が着すようになったことで、のちに最高位の色となった。浄土宗では、大僧正が被着することとなっている。また、被着の特例として、門主の允許を得た正僧正が被着することができる(「僧侶分限規程」〔宗規第三四号〕)。


【参考】『幹事便覧』六(『三康文化研究所年報』三九、二〇〇八)


【参照項目】➡紫衣


【執筆者:陣川隆行】