操作

法楽偈

提供: 新纂浄土宗大辞典

2018年3月30日 (金) 06:32時点におけるSeishimaru (トーク | 投稿記録)による版 (1版 をインポートしました)
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)

ほうらくげ/法楽偈

諸神を供養する回向文修正会晋山式などの鎮守法楽回向文として用いる。「清浄慈門刹塵数しょうじょうじもんせつじんじゅ 共生如来一妙相ぐしょうにょらいいちみょうそう 一一諸相莫不然いちいちしょそうまくふねん 是故見者無厭足ぜこけんじゃむえんぞく」。『八十華厳』四、世主妙厳品(正蔵一〇・一六中)に出る。清浄なる慈悲行は数知れずあるが、その一つ一つは如来の唯一の特徴として現れ、これを見る者は見飽きるということがない、との意。『華厳経』では諸神が仏の力によって解脱を得るが、普興雲幢主水神が慈の解脱門を得たことに由来する。『浄土苾蒭びっしゅ宝庫』(下・八オ)には普済偈と並列で「神祇念誦」とあり、『法要集』(昭和一四年版)では「神祇法楽偈」と題した。


【参照項目】➡法楽


【執筆者:巖谷勝正】