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教義

提供: 新纂浄土宗大辞典

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きょうぎ/教義

信仰に導く真理たる教えとその内容のこと。またその教えを体系化し明文化したもののこと。教理や教条ともいう。ラテン語や英語ではドグマ(dogma)といい、これには「公の場での取り決め事項」「決議」「勅令」などの意味がある。キリスト教宗教世界観のなかでは教義は真理や宗教的命題として扱われ、懐疑の余地のない唯一絶対的なものとされている。仏教において教義という言葉はサンスクリット語のダルシャナ(Ⓢdarśana)を語源とし、「教と義」「教の義」の意味で用いられる。「教」とは仏の教えや教説を指し、「義」とはその内容を指す。仏教各宗派では「教」をそれぞれの開祖や宗祖の教説とする場合もあり、宗義宗乗・宗意などの言葉が用いられる。教義宗教信仰対象の根本をあらわすものであるため、それを信仰する者や帰依する者は意識無意識的にかかわらず認識方法や価値観、行動や生活様式において深く影響を受けている。


【参照項目】➡宗乗・余乗


【執筆者:武井順介】