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式叉摩那

提供: 新纂浄土宗大辞典

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しきしゃまな/式叉摩那

女性出家者の段階の一つ。ⓈśikṣamāṇāⓅsikkha-mānā。正学や正学女などと訳され、式叉摩尼とも音写される。未成年の女性や婚姻したことがある女性は、比丘尼びくにになるにあたり二年間一定の規則を守り生活を営まねばならず、この段階を式叉摩那という。この期間は、女性の妊娠の有無を確認し、また六法を守って過ごすものである。式叉摩那として二年を過ごした女性出家者は、具足戒を受けて比丘尼となることができる。


【資料】『摩訶僧祇律』三〇、『四分律』二八、『四分律刪繁補闕行事鈔』下


【参考】佐藤密雄『原始仏教教団の研究』(山喜房仏書林、一九六三)


【執筆者:石田一裕】