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共生 (ともいき)

提供: 新纂浄土宗大辞典

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ともいき/共生

「いまあるすべてのいのちの連綿とした繫がりを大切に」とする考え方。人間ばかりでなく、すべてのものは他と関係し合って生起・存在しており、それらは過去から現在・未来へと繫がっているとするもので、現代社会で使用されている、現世空間での環境における共生きょうせいと区別している。善導往生礼讃』の「願衆生 往安楽国」の「共」と「生」を典拠とした造語。この場合の「生」は、「(浄土に)生まれる」という未来的な意味を表すが、椎尾弁匡が「生きる」と解釈したことに順じ、浄土宗では法然八〇〇年大遠忌にあたり、訓で「ともいき」と読み、「共に極楽往生するために、現世では念仏生活を充実させて生きる」ことの大切さを理解しやすく表現したもの。


【参照項目】➡法然共生共生 (きょうせい)


【執筆者:栗田順一】