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六時

提供: 新纂浄土宗大辞典

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ろくじ/六時

一日を六分した時間帯の区分。晨朝じんじょう日中日没初夜中夜後夜の六をいう。昼夜六時ともいわれ、また晨朝日中日没を合わせて昼三時初夜中夜後夜を合わせて夜三時ともいう。この昼三時と夜三時を合わせて一日とする理解は仏典ではよく見られる表現であり、『阿弥陀経』に「昼夜六時に、曼陀羅華らす」(聖典一・三一六/浄全一・五二)などとある。ただし梵本対応箇所では昼三時・夜三時となっており、「昼夜六時」とする羅什の訳は、そうした表現をもとにした意訳と考えられる。いずれも一日を表す表現である。伝法然撰『浄土三部経如法経次第』には「日没申時、初夜戌時、半夜子時、後夜寅時、晨朝辰時、日中午時」とある。


【参照項目】➡六時礼讃


【執筆者:石田一裕】