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僧侶

提供: 新纂浄土宗大辞典

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そうりょ/僧侶

「僧」はⓈsaṃghaの音写語である僧伽そうぎゃの省略、「侶」は漢語で仲間の意味で、元来は僧の集団である仏教教団を指す。日本では僧侶(僧)は特に個人としての出家者を指す。浄土宗における僧侶とは、『浄土宗宗綱』第二七条で「本宗の僧侶は、得度を受け、度牒を授与され、一定の寺院又は教会に所属し、本宗の僧籍台帳に登録された者をいう」と規定され、教師助教師宗徒の三者を指す。教師とは伝宗伝戒を受け僧階を叙任された者、助教師とは別開五重相伝を受け助教師の叙任を受けた者、宗徒とは僧籍登録をしているが助教師教師の叙任を受けていない者をいう。


【参考】平川彰『インド仏教史・上』(春秋社、一九七四)、同『原始仏教の教団組織Ⅰ』(『平川彰著作集』一一、同、二〇〇〇)、矢吹輝夫監修『宗教法制関係法令資料集』(浄土宗東京事務所、改訂版、一九九七)、『平成十七年度版 浄土宗寺院・教師マニュアル—各種申請の手引—』(浄土宗、二〇〇五)


【参照項目】➡僧伽教師助教師宗徒


【執筆者:北條竜士】