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三千大千世界

提供: 新纂浄土宗大辞典

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さんぜんだいせんせかい/三千大千世界

全宇宙を表す表現。Ⓢtri-sāhasra-mahā-sāhasra-loka-dhātu。三千世界ともいわれる。『顕揚聖教論』に「三千世界とは一小千世界、二中千世界三大世界なり」(正蔵三一・四八五上)とあるように、三千大千世界の三千とは、小千・中千・大千の三種の千のことであり、大千世界はこれら三種の千世界を含むから三千大千世界と呼ばれる。仏教では須弥山を中心とし、その周りを囲む山や海、また四大洲という陸地などによって一つの世界が作られていると考え、これを須弥山世界という。この須弥山世界が千個集まったものが小千世界、小千世界が千個集まったものが中千世界(あるいは二千界)、中千世界が千個集まったものが大千世界(あるいは三千大千世界、三千世界)である。つまり三千大千世界とは世界が「一〇〇〇×一〇〇〇×一〇〇〇」すなわち一〇億個集まったものである。三千世界という名称は、世界が三千個集まったものを意味するのではなく、千の三乗個世界が集まったものを意味する。そして、この三千大千世界が、あらゆる方向に広がっているとするのが仏教の宇宙観といえる。


【参照項目】➡須弥山世界


【執筆者:石田一裕】