操作

一切衆生悉有仏性

提供: 新纂浄土宗大辞典

2018年3月30日 (金) 06:19時点におけるSeishimaru (トーク | 投稿記録)による版 (1版 をインポートしました)
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)

いっさいしゅじょうしつうぶっしょう/一切衆生悉有仏性

すべての衆生仏性を有しているということ。一乗思想を形成する重要な教え。仏性を有するので仏果を成ずることが可能になり、すべての衆生成仏できるとする一切皆成の教えに通じる。三乗説を主張する法相宗では仏性を有しない衆生があるという五姓各別説を説くのに対し、華厳宗天台宗一乗家はすべての衆生仏性がそなわっていると主張する。ただし、華厳宗では草木や国土などは心的作用を持たないので仏性がないとするのに対し、天台宗ではこれらにもすべて仏性があるとする。


【資料】『北本涅槃経』「高貴徳王菩薩品」「獅子吼菩薩品」(正蔵一二)


【参照項目】➡仏性一切皆成


【執筆者:横田善教】