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雑縁

提供: 新纂浄土宗大辞典

ぞうえん/雑縁

仏道を修する上で妨げとなる機縁のことで、煩悩や異学異見等を指す。浄土教においては称名念仏を修する上で妨げとなるあらゆる機縁のことで、称名念仏以外の行業はたとえ善行であっても雑縁とされる。念仏行者にとっての雑縁としては、称名念仏以外の雑行雑行を修することを説く教え、雑行を修する人、雑行を実践する所の四種を挙げることができる。善導は『往生礼讃』に説かれる雑修十三得失の第一に「雑縁乱動して正念を失う故」(浄全四・三五七上正蔵四七・四三九中)を挙げている。


【執筆者:遠田憲弘】