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「般舟三昧経」の版間の差分

提供: 新纂浄土宗大辞典

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一巻。<ruby>支婁迦讖<rt>しるかせん</rt></ruby>訳。梵本は現存せず、チベット語と漢訳のみ現存している。Ⓢpratyutpanna-buddha-saṃmukha-avasthita-samādhi-sūtraⓉda ltar gyi sangs rgyas mngon sum du bzhugs pa’i ting nge ’dzin ces bya ba theg pa chen po’i mdo.。経録では『開元釈教録』以降のものに見え、後漢・光和二年(一七九)の訳出とされる。漢[[訳経]]典の中でも最古層に位置する経典であり、漢訳[[浄土]]経典の中でも最古のものである。戒を持ち、[[西方]][[阿弥陀仏]]を念じ、[[見仏]]を得るという行が中心に説かれている。[[善導]]の『[[観念法門]]』に六部の[[往生経]]の一つとして取り上げられている([http://jodoshuzensho.jp/jozensearch_post/search/detail.php?lineno=J04_0227 浄全四・二二七下])。『大[[方等]]大集経』賢護分(正蔵一三)はこの経の異訳。
 
一巻。<ruby>支婁迦讖<rt>しるかせん</rt></ruby>訳。梵本は現存せず、チベット語と漢訳のみ現存している。Ⓢpratyutpanna-buddha-saṃmukha-avasthita-samādhi-sūtraⓉda ltar gyi sangs rgyas mngon sum du bzhugs pa’i ting nge ’dzin ces bya ba theg pa chen po’i mdo.。経録では『開元釈教録』以降のものに見え、後漢・光和二年(一七九)の訳出とされる。漢[[訳経]]典の中でも最古層に位置する経典であり、漢訳[[浄土]]経典の中でも最古のものである。戒を持ち、[[西方]][[阿弥陀仏]]を念じ、[[見仏]]を得るという行が中心に説かれている。[[善導]]の『[[観念法門]]』に六部の[[往生経]]の一つとして取り上げられている([http://jodoshuzensho.jp/jozensearch_post/search/detail.php?lineno=J04_0227 浄全四・二二七下])。『大[[方等]]大集経』賢護分(正蔵一三)はこの経の異訳。
 
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【所収】正蔵一二
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【所収】正蔵一三
 
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【参考】望月信亨『浄土教の起原及発達』(共立社、一九三〇)
 
【参考】望月信亨『浄土教の起原及発達』(共立社、一九三〇)

2018年8月22日 (水) 06:39時点における最新版

はんじゅざんまいきょう/般舟三昧経

一巻。支婁迦讖しるかせん訳。梵本は現存せず、チベット語と漢訳のみ現存している。Ⓢpratyutpanna-buddha-saṃmukha-avasthita-samādhi-sūtraⓉda ltar gyi sangs rgyas mngon sum du bzhugs pa’i ting nge ’dzin ces bya ba theg pa chen po’i mdo.。経録では『開元釈教録』以降のものに見え、後漢・光和二年(一七九)の訳出とされる。漢訳経典の中でも最古層に位置する経典であり、漢訳浄土経典の中でも最古のものである。戒を持ち、西方阿弥陀仏を念じ、見仏を得るという行が中心に説かれている。善導の『観念法門』に六部の往生経の一つとして取り上げられている(浄全四・二二七下)。『大方等大集経』賢護分(正蔵一三)はこの経の異訳。


【所収】正蔵一三


【参考】望月信亨『浄土教の起原及発達』(共立社、一九三〇)


【参照項目】➡般舟三昧


【執筆者:郡嶋昭示】