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「空華和歌集」の版間の差分

提供: 新纂浄土宗大辞典

 
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三巻。[[湛澄]]編。江戸時代の学僧、[[湛澄]]が編集した[[法然]]の歌集。元禄九年(一六九六)刊行。『[[四十八巻伝]]』と『[[和語灯録]]』から一九首を選んで注釈を施してある。「空華」とは、<ruby>跋<rt>ばつ</rt></ruby>文に「空公の詞花」とあって、[[源空]]の詞華の意味であり、その詞華については、序文に「やまと歌は、人のこころをたねとして、咲きにほふ詞の花なれば、その風体、その人に似るべし」([http://jodoshuzensho.jp/jozensearch_post/search/detail.php?lineno=Z08_0341 続浄八・三四一上])とある。[[法然]]の歌について、「[[実相]]そなはりて、おのずから世の教誡となり、人をして幽玄ならしむる徳あり」(同)と述べ、[[法然]]の歌による[[教化]]を高く評価している。
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三巻。[[湛澄]]編。江戸時代の学僧、[[湛澄]]が編集した[[法然]]の歌集。元禄九年(一六九六)刊行。『[[四十八巻伝]]』と『[[和語灯録]]』から一九首を選んで注釈を施してある。「空華」とは、<ruby>跋<rt>ばつ</rt></ruby>文に「空公の詞花」とあって、[[源空]]の詞華の意味であり、その詞華については、序文に「やまと歌は、人のこころをたねとして、咲きにほふ詞の花なれば、その風体、その人に似るべし」([http://jodoshuzensho.jp/jozensearch_post/search/detail.php?lineno=Z08_0341 続浄八・三四一上])とある。[[法然]]の歌について、「[[実相]]そなはりて、おのずから世の教誡となり、人をして幽玄ならしむる徳あり」([http://jodoshuzensho.jp/jozensearch_post/search/detail.php?lineno=Z08_0341 同])と述べ、[[法然]]の歌による[[教化]]を高く評価している。
 
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【所収】続浄八
 
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【執筆者:伊藤真宏】
 
【執筆者:伊藤真宏】

2018年9月17日 (月) 01:17時点における最新版

くうげわかしゅう/空華和歌集

三巻。湛澄編。江戸時代の学僧、湛澄が編集した法然の歌集。元禄九年(一六九六)刊行。『四十八巻伝』と『和語灯録』から一九首を選んで注釈を施してある。「空華」とは、ばつ文に「空公の詞花」とあって、源空の詞華の意味であり、その詞華については、序文に「やまと歌は、人のこころをたねとして、咲きにほふ詞の花なれば、その風体、その人に似るべし」(続浄八・三四一上)とある。法然の歌について、「実相そなはりて、おのずから世の教誡となり、人をして幽玄ならしむる徳あり」()と述べ、法然の歌による教化を高く評価している。


【所収】続浄八


【執筆者:伊藤真宏】