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「真宗全書」の版間の差分

提供: 新纂浄土宗大辞典

 
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2018年3月30日 (金) 06:25時点における最新版

しんしゅうぜんしょ/真宗全書

正編四六巻、続編二八巻、総目録一巻、全七五巻。妻木直良つまきじきりょう編。大正二年(一九一三)から同五年にかけて蔵経書院より刊行された。真宗教義研鑽に必要な講義録類や、真宗史に関する文書類を収録する。正編には、七高僧親鸞覚如存覚蓮如の著述の講義録計一三一点を収め、続編では主に、江戸期に起こった法論や行信論に関する述作、本願寺史・真宗史の諸史料を、七四巻には聖教目録二四点を収録。講録は、宗派や学派を偏重することなく東西両本願寺のものを広く選び、宗史では本願寺以外の史料をも採用した点は注目される。江戸期の講義録他を活字化し出版したことは画期的で、同趣旨の『真宗大系』『真叢』が後に出版された。真宗史関係文書も本書により手軽に見ることが可能となり、研究発展に寄与するところは大きい。昭和四九年(一九七四)国書刊行会より、第七五巻として総目録を加えて再刊。また本書を編纂した『新編真宗全書』も刊行された。


【執筆者:藤田真隆】