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無量院

提供: 新纂浄土宗大辞典

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むりょういん/無量院

東京都文京区小石川にあった寺。薬王山能覚寺。開山勝願寺円誉不残弟子光誉宗吞。慶長一九年(一六一四)宗吞が江戸神田猿楽町に庵室を結び、隠棲中、徳川家康が鷹狩の際に来訪し、宗吞が家康の郷里三河の内藤右京の孫であることを聞き、神田の土地を寺地として寄進し、そこに無量院を建立した。明暦三年(一六五七)の大火により堂宇焼失し現在の地に移る。中興開基松平信綱、中興開山恢誉などの努力により寺運隆昌となったが明治維新により一時衰退、昭和三四年(一九五九)四月、功徳林寺(東京教区№一八八)に合併して無量院は廃寺となる。


【資料】『元禄寺院由緒書』五七、『文政寺社書上』、『小石川寺社書上』


【執筆者:宇高良哲】