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浄土十六箇条疑問答

提供: 新纂浄土宗大辞典

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じょうどじゅうろっかじょうぎもんどう/浄土十六箇条疑問答

一巻。『口伝十六箇条』ともいう。尊観撰。正和三年(一三一四)成立。白旗派良暁が先師良忠相伝の義として撰述した『口伝鈔』に対して反論したもの。本書冒頭に「当流の学者、異義を角立す。…祖師相伝に拠て以て末学の誠証に備えんと欲し謹で以て之を啓す」(浄全一一・六六四上)として、主に白旗義に対し、一六箇条の疑義および五箇条の付録を挙げて尊観相伝の義、すなわち名越派教義を明示する。


【所収】浄全一一


【資料】慈観『十六箇条事』(続浄一〇)、『浄土述聞口決鈔』(浄全一一)、良栄理本『十六箇条疑問答見聞』(続浄一〇)


【参考】櫛田良洪「東寺宝菩提院蔵の浄土教の資料について」(『仏教史研究』四、一九六九)


【参照項目】➡浄土述聞鈔


【執筆者:米澤実江子】