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法山

提供: 新纂浄土宗大辞典

ほうざん/法山

永正元年(一五〇四)—天正一四年(一五八六)八月一五日。源蓮社性誉。金戒光明寺二一世。尾張の人。天文二三年(一五五四)京都に国生寺を開創し、永禄年間(一五五八—一五七〇)広島に戒善寺・広教寺、和歌山有田に大乗寺を起こし、浄土宗を宣揚した。元亀三年(一五七二)一二月に金戒光明寺の二一世となり、天正元年(一五七三)戦乱により荒廃した法然御廟を復興して五輪の塔を建て、傍らに勢至堂および法泉庵を設けた。同二年織田信長の帰依により制状を賜り、同一三年豊臣秀吉から寺領一三〇石を受けた。在職中に妙蓮院・瑞泉院・浄専院・明寿院(後に常光院)・英春院(後に浄源院)・西翁院などの山内子院を建てた。


【資料】『黒谷誌要』(浄全二〇)


【執筆者:今井英之】