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「欣西」の版間の差分

提供: 新纂浄土宗大辞典

 
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2018年3月30日 (金) 06:23時点における最新版

ごんさい/欣西

一二世紀頃、生没年不明。法然門弟。『没後遺誡文』には入室の弟子七人以外に「同法の者三人、いわゆる尊西・直念・欣西なり」(昭法全七八五)とあり、また『七箇条制誡』の二三人目に署名が確認できる。斎木一馬は、奈良興善寺蔵一二月四日付『正行房宛 欣西書状』と『七箇条制誡』の署名とが同筆であると指摘している。『欣西書状』では元久の法難以後の洛中の様子や法然の病状を伝えている。これらから、法然にごく近い同法者であったことが推測できる。


【資料】『興善寺文書』


【参考】堀池春峰『南都仏教史の研究』下(法蔵館、一九八二)、斎木一馬『古文書の研究』(吉川弘文館、一九八九)


【執筆者:南宏信】