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梵我一如

提供: 新纂浄土宗大辞典

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ぼんがいちにょ/梵我一如

梵と我が一如であること。ウパニシャッドの思想を端的に示す言葉。梵とはブラフマン(Ⓢbrahman)の音写語で、宇宙の本源ともいうべき普遍的な存在のこと。我とはアートマン(Ⓢātman)の意訳であり、個々の人間の本質を意味する。ヴェーダの最終部分、あるいは究極(ヴェーダアンタⓈvedānta)とされるウパニシャッドでは様々な教えが説かれるが、その究極の目的とされるのがブラフマンアートマンの合一を説く梵我一如の説である。これは「この我は実に梵なり」(『ブリハッドアーラニヤカ・ウパニシャッド』)や「汝はそれなり」(『チャーンドーギーヤ・ウパニシャッド』)という言葉で示される。ウパニシャッド修行者はこれを体験することを目的の一つとし、これによって解脱が得られるとされた。


【参照項目】➡ブラフマンアートマンウパニシャッド


【執筆者:石田一裕】