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=ふせんちゃくしょうりんつうぎ／扶選択正輪通義=
一巻。『[[浄土]]正輪集』ともいう。[[道光]]撰。元亨二年（一三二二）述作。[[明恵]]に対する反駁書。[[明恵]]の『[[摧邪輪]]』ならびに『[[摧邪輪荘厳記]]』を破した『[[新扶選択報恩集]]』に続いて成立した。『[[新扶選択報恩集]]』は「一に総じて[[祖師]]の徳行を<ruby>扶<rt>たす</rt></ruby>け、二に別して[[選択]]の文義を扶く」（[http://jodoshuzensho.jp/jozensearch_post/search/detail.php?lineno=J08_0533 浄全八・五三三下]）の二つの目的で述作するとあるのに対し、本書は「一には総じて[[吉水上人]]を誹謗する過を責む、二には別して[[光明大師]]に違背する過を責む」（[http://jodoshuzensho.jp/jozensearch_post/search/detail.php?lineno=J08_0578 浄全八・五七八上]）とあり、[[明恵]]こそ[[善導]]の釈に背いていることを指摘している。主問題の撥去[[菩提心]]難と[[聖道]]譬群賊難のうち、第一難を論破すれば他はおのずから解消されるため、第一撥去[[菩提心]]難を中心に述べている。
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【所収】浄全八
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【参照項目】➡[[新扶選択報恩集]]
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【執筆者：笠島崇信】