操作

憍慢

提供: 新纂浄土宗大辞典

2018年3月30日 (金) 06:22時点におけるSeishimaru (トーク | 投稿記録)による版 (1版 をインポートしました)
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)

きょうまん/憍慢

おごり高ぶること。憍とは自尊心より自ら生まれるおごりを意味し、慢とは他者との比較による優越感から生まれるおごりを意味する。またⓈmānaの訳として用いられる。仏教では、この心は仏道修行の妨げとなる煩悩であるとされる。浄土教においては、『無量寿経』下に「憍慢と弊と懈怠けたいとは、もってこの法を信じ難し」(聖典一・二五四/浄全一・二一)とあり、憍慢をもって入信に大害ありとする。また法然は「されば我程の念仏者よもあらじと思うは僻事ひがごとなり。大憍慢にてあれば、それを便にて魔縁の付きて往生を妨ぐるなり」(『七箇条制誡』聖典四・三四〇)と説き、憍慢の心を起こすことを強く戒めている。


【参照項目】➡憍慢念仏


【執筆者:安孫子稔章】