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恒河沙

提供: 新纂浄土宗大辞典

ごうがしゃ/恒河沙

ガンジス河の砂のこと。恒沙ともいわれる。また数の単位の一つ。恒河は音写語でガンジス河を表す。ガンジス河の砂は数えられないほどあるために、仏典において無数を表す比喩として用いられる。数の単位として用いられる場合は典籍によってその定義は異なるが、一般に一〇の五二乗と考えられている。しかし恒河沙を単位としてとらえるのは日本・中国においてであり、インド撰述の文献においては比喩として理解するのが妥当であろう。


【執筆者:石田一裕】