律儀のソースを表示

=りつぎ／律儀=
[[身・口・意]]の行為にもとづく悪を抑制し制御するもの。ⓈⓅsaṃvara。制禦、護とも漢訳される。本来のインド語は「抑止・抑制・防御する（させる）こと」を意味する。[[部派仏教]]以降の伝統においては、悪から自身を防御する働きを指し、[[七衆]]（<ruby>[[比丘]]<rt>びく</rt></ruby>・<ruby>[[比丘尼]]<rt>びくに</rt></ruby>・[[沙弥・沙弥尼]]・<ruby>[[式叉摩那]]<rt>しきしゃまな</rt></ruby>・<ruby>優婆塞<rt>うばそく</rt></ruby>・<ruby>[[優婆夷]]<rt>うばい</rt></ruby>）にそれぞれの[[別解脱律儀]]が存在すると考えられるようになった。また、[[比丘・比丘尼]]には、学処（<ruby>[[波羅提木叉]]<rt>はらだいもくしゃ</rt></ruby>）を守る際に生じる[[別解脱律儀]]だけでなく、[[禅定]]の力によって悪を防ぐ<ruby>[[静慮]][[律儀]]<rt>じょうりょりつぎ</rt></ruby>、無漏の覚りによって悪を防御する無漏[[律儀]]の三種の[[律儀]]があるとされる。
----
【参照項目】➡[[別解脱律儀]]
----
【執筆者：山極伸之】