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弟子

提供: 新纂浄土宗大辞典

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でし/弟子

師に従い、あるいは仕えながら教えを受ける人のこと。門弟、門人、徒弟などともいう。仏教ではインドの伝統的な名称である「教えられるべきもの」ⓈśiṣyaⓅsissa(室灑と音写、所教と漢訳)や「近住ごんじゅうするもの」ⓈⓅantevāsin(近住弟子と漢訳)を当てる場合もあるが、釈尊の教えを聞く人を意味する声聞ⓈśrāvakaⓅsāvaka(梵文『阿弥陀経浄全二三・一九四)や、釈尊滅後の比丘びく比丘尼びくにや在家信者などの七衆にも用いる(『大智度論』一〇、正蔵二五・一三〇中)。弟子の語義に関しては、浄影寺慧遠の『維摩義記』二に「声聞は学、仏の後に在るが故に名づけて弟と為し、仏の化より生ずるが故に復た子と称する」(正蔵三八・四四四下)と説明されている。


【執筆者:榎本正明】