操作

宗務総長

提供: 新纂浄土宗大辞典

しゅうむそうちょう/宗務総長

第二次世界大戦後の浄土宗における行政執行の最高役職。総長とも略す。もともと明治二〇年(一八八七)浄土宗制の制定を機に執綱と呼ばれていたが、昭和一六年(一九四一)の宗制改訂に伴い宗務長と改称。敗戦を経てその後の東西分裂に伴って、浄土宗では宗務長が継承されたが、浄土宗本派では執事長と呼称されるようになった。なお、同三四年五月に浄土宗では宗務総長へ改称している。同三七年浄土宗浄土宗本派合同の際、宗教法人浄土宗宗務総長が合同後の宗務総長に就任、現在に至る。現行宗門法制によると、宗務総長宗議会議員による選挙に基づき選定され、浄土門主が認証する。内局を代表し宗務を総理する役職、任期は四年で再任を妨げないと規定されている。また、宗綱第六条で、宗教法人浄土宗」の代表役員は宗務総長の職にある者をもって充てることが規定されている。


【参照項目】➡執綱


【執筆者:江島尚俊】