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天室

提供: 新纂浄土宗大辞典

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てんしつ/天室

—天正二年(一五七四)六月一七日。信蓮社登誉。相模国小田原の人。幼い頃に出家して広く経論に通じ講説に優れていた。京都一心院に住し、三河大樹寺に移った。永禄三年(一五六〇)に徳川家康が敗走して大樹寺に立てこもったが、天室は家康に味方して五〇〇人の兵を集め、敵の攻撃から守った。そのとき天室は家康の軍旗の由来となる「厭離穢土欣求浄土」を白布に書いて揚げた。家康は天室によって浄土教帰依した。


【資料】『浄宗護国篇』(浄全一七)、『総系譜』中(浄全一九)


【執筆者:田中芳道】