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「哀愍」の版間の差分

提供: 新纂浄土宗大辞典

 
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2018年3月30日 (金) 06:17時点における最新版

あいみん/哀愍

哀れみの心を抱くこと。慈しむこと。哀れみを意味するⓈanu-kampakaやⓈkaruṇāの漢訳。慈悲、大悲と同じ意味。『無量寿経』の「当来の世、経道滅尽せんに、我れ慈悲をもって哀愍して、ひとりこの経を留めて、止住すること百歳ならん」(聖典一・二八五/浄全一・三六)や善導往生礼讃』の「哀愍して我れを覆護ふごし」(浄全四・三五九上正蔵四七・四四〇中)のように、阿弥陀仏衆生に対して表す慈しみの心を意味する。さらに、多くの場合「哀愍護念」(哀愍して心にかけて護ること)、「哀愍納受」(哀愍して受け入れること)のように「仏が衆生哀愍して~する」のかたちで使われる。


【参照項目】➡哀愍護念哀愍納受護念


【執筆者:兼岩和広】