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十七条御法語

提供: 新纂浄土宗大辞典

じゅうしちじょうごほうご/十七条御法語

西方指南抄』に収められる一七条(一八条とも)にわたって集められた法然の遺文。題名は付されておらず「十七条御法語」は『昭法全』での呼称。『昭法全』によって一七条と見るならば、その説示内容は①第二十願の三生果遂②『阿弥陀経』の三生の証と出世本懐③〈三蔵は『観経』が摂めるもの〉と〈諸菩薩を蔑如すべからず〉④観法ではなく称名号念仏は「やうなし」⑥諸経所説の願成就文三部経三心要門には堪えられず、弘願をたのむ⑨善導深心を釈せんがために、余の二心を釈す⑩往生業成就は、臨終・平生に及ぶ⑪往生業成就については、念を根本要因とする⑫常途念仏別時の行の際の不浄・浄⑬善導恵心称念観念⑭第十九願は諸行の人を引入して、念仏の願に帰せしむ⑮三心義善導恵心観仏三昧念仏三昧⑰余宗の人で浄土門に志しのある人について、である。なお、⑮〈三心義〉は、『和語灯録』所収『三心義』と内容上対応する。また、①〈第二十願の三生果遂〉に対応する文としては、『東宗要』(浄全一一・四九下)の文、信瑞広疑瑞決集』の文があげられる。影印本に『親鸞聖人真蹟集成』五がある。


【所収】昭法全


【参考】永井隆正「『西方指南抄』所収〈法語十八条〉について」(印仏研究四二—二、一九九四)


【執筆者:角野玄樹】