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優婆提舎

提供: 新纂浄土宗大辞典

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うばだいしゃ/優婆提舎

教理を解説、論議したもの。Ⓢupadeśaの音写語。優波提舎、優波替舎、優婆題舎、烏波第鑠などとも音写される。論議、法義、説義、法説、論議経、または註解章句経などと訳される。仏典の叙述や内容を分類した十二部教(部経・分教)の一つ。仏の教説を、仏自身や高弟が解説、論議したもの。また、『大智度論』三三では「像法凡夫人が法の如く説くをも、亦た優波提舎と名く」(正蔵二五・三〇八中)とあり、阿毘達磨の論書もこれに含まれるとする。さらに、経典に対する注釈書も含められ、世親の『往生論』を『無量寿経優婆提舎願生偈』(聖典一・三五三/浄全一・一九二)と称するのはこのためである。


【参照項目】➡十二分教


【執筆者:榎本正明】