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三時念仏

提供: 新纂浄土宗大辞典

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さんじねんぶつ/三時念仏

一般に昼の三時晨朝じんじょう日中日没にちもつ)に行う念仏のことをいう。永観の『往生拾因』に「行業疎なりと雖も三時念誦を退せず」(浄全一五・三九三下正蔵八四・一〇一下)と、三時念誦の不退を示しているのは、その一例である。永観の作とされる『三時念仏観門式』一では、昼夜を、晩景・五更・日中三時に分け、各時ごとに異なる観法・歌頌・阿弥陀仏への讃歎を記している。


【参考】山田昭全「永観作『三時念仏観門式』をめぐって—報告並びに翻刻—」(『大久保良順先生傘寿記念論集 仏教文化の展開』山喜房仏書林、一九九四)、大谷旭雄「永観作『三時念仏観門式』について」(『法然浄土教とその周縁』乾、同、二〇〇七)


【執筆者:神宮良弘】