操作

一経両宗

提供: 新纂浄土宗大辞典

2018年3月30日 (金) 06:19時点におけるSeishimaru (トーク | 投稿記録)による版 (1版 をインポートしました)
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)

いっきょうりょうしゅう/一経両宗

一つの経典に二つの宗、根本の趣意が存在することをいう。一経両宗の経典としては『法華経』『観経』などがある。善導は『観経疏』玄義分において「今、この『観経』は、すなわち観仏三昧を以て宗とす。また念仏三昧を以て宗とす」(聖典二・一六六/浄全二・三下)と解釈している。これは『観経』の宗は観仏のみであるという説を退け、韋提希の要請で説かれた観仏と釈尊の自説である念仏という両宗があるということを示したものである。


【参照項目】➡随自意・随他意


【執筆者:曽和義宏】