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平重盛

提供: 新纂浄土宗大辞典

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たいらのしげもり/平重盛

保延四年(一一三八)—治承三年(一一七九)七月二九日。平清盛の長男。灯籠とうろうの大臣おとどと呼ばれる。『西宗要』六によれば、重盛が「年来の檀那」であったため、法然は臨終の善知識を勤めたという。深く仏教帰依し、『翼賛』によると、東山小松谷等光寺(後の正林寺境内に四八間の精舎を建立し、一間ごとに灯籠をつるして日没礼讃をしたり、中国育王山に田地を寄進したなどの伝承が残る。慈円は『愚管抄』五に「いみじく心うるはし」い心の持ち主であると同時に「ふかくねたく思」う人物でもあったと記している。


【資料】『西宗要』六(浄全一〇)、『翼賛』四九(浄全一六)、『平家物語』三、『源平盛衰記』一一、『愚管抄』五、『瓜連常福寺志』(浄全一九)


【執筆者:小此木輝之】